4月。新しい職場や学校、部署の異動…環境が大きく変わるこの時期、「なんとなくお腹が張る」「朝になるとお腹が痛くなる」「電車に乗ると急にトイレに行きたくなる」といったお悩みが増えてきます。
検査をしても異常が見当たらないのに、こうした症状が繰り返される場合、「過敏性腸症候群(IBS:Irritable Bowel Syndrome)」の可能性があります。
1. 過敏性腸症候群(IBS)とは?
IBSは、大腸に炎症や腫瘍などの器質的な病気がないにもかかわらず、腹痛・腹部不快感・便通の乱れ(下痢・便秘、あるいは両方)が慢性的に続く疾患です。
日本ではおよそ10%前後の方にみられるとされ、決して珍しい病気ではありません。ストレスや生活リズムの変化で症状が悪化しやすいことがあります。
2. なぜ「新年度」にお腹が痛くなるの?
腸は「第二の脳」と呼ばれるほど、脳と密接につながっています。緊張や不安を感じると脳がそのシグナルを腸に送り、腸の動きが過敏になったり、逆に鈍くなったりします。これを「脳腸相関」といいます。
- 新しい環境への緊張:交感神経が優位になり、腸の動きが乱れやすくなります。
- 生活リズムの変化:通勤経路や食事時間の変化が、腸の規則性を崩します。
- 「トイレに行けない」プレッシャー:会議中・電車内などで我慢を繰り返すことで、症状が悪化することがあります。
3. こんな症状があればIBSかもしれません
- 腹痛や腹部不快感が、排便に関連して起こる(排便後に軽くなることが多い)
- 下痢と便秘を繰り返す
- 朝の出勤・通学前にだけお腹が痛くなる
- 緊張すると急にトイレに行きたくなる
- こうした症状がここ数か月以上、くり返している
ただし、血便・体重の急激な減少・発熱などを伴う場合は、IBSではなく別の疾患の可能性があります。早めに受診することをお勧めします。
4. IBSと診断されたら:日常でできるケア
症状の軽減と再発予防を目指して、生活習慣の調整やお薬でコントロールしていきます。
- 食生活の見直し:脂っこいもの・アルコール・カフェイン・辛いものは控えめに。症状の出やすい食品には個人差があります。食物繊維は少しずつ取り入れ、特に便秘が気になる方では水溶性食物繊維が役立つことがあります。乳製品や小麦製品などで悪化する方もいるため、食事内容を記録して自分に合う食べ方を見つけることが大切です。
- 規則正しい生活:毎朝同じ時間に起き、朝食をしっかり食べることで、腸のリズムが整いやすくなります。
- ストレスと上手につきあう:軽い運動・入浴・十分な睡眠が自律神経のバランスを整えます。
「気のせい」ではありません。一度ご相談ください
「病院に行くほどじゃないかな」「検査しても異常がないといわれた」という方も多いですが、IBSは適切な治療と生活習慣の改善で、症状をかなり和らげることができます。
当院では、まず症状や経過をうかがいながら、必要に応じて血液検査・便検査・大腸内視鏡検査などを検討します。内視鏡検査は鎮静剤を使用した苦痛の少ない方法で、女性医師が行っております。「なんとなく腸の調子が悪い」と感じている方、新年度の不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。
医療法人なごみ会 恵理子内視鏡クリニック
医療法人なごみ会 恵理子内視鏡クリニック
理事長・院長 中村 恵理子
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