「最近、以前より便が細くなった気がする」
「排便したのに、まだ便が残っている感じがする」
このような排便の変化が続くと、「大腸に何か病気があるのでは?」と心配になる方もいらっしゃると思います。
便が細くなったり、残便感があったりするからといって、必ずしも大腸の病気があるとは限りません。便秘や腸の動きの変化などでも起こることがあります。
一方で、こうした症状が続く場合には、大腸ポリープや大腸がんなど、大腸の病気が隠れていないか確認したほうがよいこともあります。
なぜ大腸の病気で便が細くなることがあるの?
便は大腸の中を通り、直腸を経て体の外へ排出されます。
大腸に腫瘍などができて腸の内側が狭くなると、便が通過するときに細くなったり、排便しにくくなったりすることがあります。
特に、便の出口に近いS状結腸や直腸に病変がある場合には、
- 便が以前より細くなる
- 排便してもすっきりしない
- 何度もトイレに行きたくなる
- 便秘と下痢を繰り返す
といった排便の変化がみられることがあります。
ただし、便の太さは食事内容や便の硬さ、便秘などによっても変化します。そのため、「便が細い」という症状だけで大腸がんと判断することはできません。
「残便感」とは?
残便感とは、排便したあとにも「まだ便が残っている」「出し切れていない」と感じる状態です。
便秘などで実際に便が残っている場合もありますが、直腸付近に炎症や腫瘍などがあることで、便がなくても便意や違和感が続くこともあります。
一時的な症状であれば経過をみることもありますが、これまでなかった残便感が続く場合や、排便習慣そのものが変化した場合には注意が必要です。
このような症状を伴う場合は一度ご相談ください
便が細くなったり残便感が続いたりする場合、特に次のような症状を伴うときには、消化器内科への受診をおすすめします。
- 便に血が混じる、トイレットペーパーに血がつく
- 便秘や下痢など、排便習慣の変化が続いている
- 腹痛やお腹の張りが続く
- 健康診断などで貧血を指摘された
- 理由のわからない体重減少がある
- 便潜血検査で陽性を指摘された
大腸がんは、早期の段階では自覚症状がほとんどないことがあります。症状が現れた場合にも、痔や便秘などによるものと思い込み、受診が遅れてしまうことがあります。
症状がある場合は、次の健診まで待たずに受診を
大腸がん検診の便潜血検査は、症状のない方を対象として大腸がんの可能性を調べる検査です。
そのため、「最近便が細くなった」「残便感が続いている」「血便がある」など、すでに気になる症状がある場合には、次の健康診断や大腸がん検診まで待つのではなく、一度医療機関へ相談することが大切です。
必要に応じて、下部消化管内視鏡検査(大腸カメラ)で大腸の中を直接観察し、ポリープや炎症、腫瘍などがないか確認します。
排便の変化を「いつものこと」と思わずに
便の太さや排便回数は、食事や生活習慣、便秘などによって変化するため、一時的な変化を過度に心配する必要はありません。
一方で、
「以前と比べて明らかに便が細くなった」
「残便感が何度も続いている」
「排便のしかたが以前と変わった」
というような変化が続いている場合は、大腸からのサインである可能性もあります。
気になる排便の変化が続く場合には、自己判断せず、お気軽にご相談ください。
医療法人なごみ会 恵理子内視鏡クリニック
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